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シカゴ在住
なっちゃんの最新ポテト事情

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アメリカ南西部のイリノイ州最大、世界有数の都市、シカゴ。高級レストランからカジュアルファストフードに至るまで独特の発展を遂げている都市で、スタッフドピザやサンデー発祥の地、最大手のファストフードチェーンの1号店が誕生した場所としても知られています。当コーナーでは、シカゴ在住の筆者が現地の人気店をレポート、日本人の2倍以上のポテトを食べているアメリカ人のポテト事情をリアルにお伝えします。

グロッサリーマーケット①
ミレニアルズ世代がけん引

今注目のマーケット

 アメリカのミレニアルズ(Millennials 1980~90年代に生まれ、2000年以降に成人になった世代)から高齢者まで幅広い層に支持され、成長が著しいマーケットのひとつ、オーガニック食品など自然環境に配慮した農法で作られた食品や健康を意識した食品だろう。なかでもいち早くこのマーケットに目をつけて商品開発に余念がないのがレストランやグロッサリーストア(食料雑貨店・スーパーマーケット)。オーガニック食品、小ロット生産、手作り、昔ながらの製法などにこだわった本物志向の食品のグロッサリーストア、「ホールフーズ」や「トレーダージョーズ」は世界中から注目を浴びている。

ポテトはサイドメニューの不動の王者


 アメリカ人の生活に根付いているグロッサリーストアで最も人気のあるお惣菜は、ロティサリーチキン。客寄せ的な存在でもあり、平日の夕食や週末のファミリーディナーでもよく使われるメニューで、上記米国の某大手小売チェーン店で、年間5ドル程のロティサリーチキンが6千万個販売されたこともあるそう。サイドディッシュについては、もちろんポテトが一番人気だ。近年は健康志向が高まりやヒスパニック系の人口の比率の増加に伴いメキシカンメニューの台頭が顕著なせいか、豆、米、コーンも人気上昇中だが、サイドディッシュ売上げのほぼ6割を占めるポテト*と比べれば、まだまだ少数派だと言えるだろう。ポテトは、煮る、揚げる、オーブン調理、サラダ、マッシュポテトなど形を変え登場する。できたてがコールドコーナーとホットコーナーの両方に登場するマッシュポテト、多彩な香辛料や食材を使ったポテトサラダなど、メニューバリエーションは実に豊かだ。
 ここ2、3年のトレンドではディップとスプレッドだろう。ワカモレやサルサソース、フムス(ひよこ豆のディップ中東料理)、チーズディップ、ほうれん草クリームのスプレッドなど、キノアなどの雑穀を使ったチップスとセットして、健康志向の消費者に特に好まれているようだ。

*Statista(https://www.statista.com/

注目すべきは“ミレニアルズ”

 ところでアメリカのグロッサリーストアでは、どのようにして商品開発を行っているのだろうか。実は、2010年頃から多くのアメリカ企業のマーケッターがミレニアルズ層をターゲットに、プロセスフードや簡便な食品を好まない彼らの傾向を把握して商品戦略を立てるようになっている。
 彼らはアメリカの人口の約25%にあたり、2020年には1.4兆ドル以上(約21%)の消費購入金額を作り上げると予想されている世代。すでに現在の市場にも大きな影響を与えているとされる。商品購入時には事前にレビューをチェックし、食事にお金を費やすのを厭わず、個人店や地元の店を応援し、手作りや小ロット、伝統的な製法にこだわった商品を評価しているのが特徴で、オーガニックなどの自然・健康派志向の市場の伸長にも深くかかわっている。

なっちゃんのプロフィール

日配やオンライン通販など食品カテゴリーの営業を経て、業務用食品の営業、マーケティングを経験。現在はフリーランサーとしてアメリカフードサービス業界の情報を発信している。

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