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シカゴ在住
なっちゃんの最新ポテト事情

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アメリカ南西部のイリノイ州最大、世界有数の都市、シカゴ。高級レストランからカジュアルファストフードに至るまで独特の発展を遂げている都市で、スタッフドピザやサンデー発祥の地、最大手のファストフードチェーンの1号店が誕生した場所としても知られています。当コーナーでは、シカゴ在住の筆者が現地の人気店をレポート、日本人の2倍以上のポテトを食べているアメリカ人のポテト事情をリアルにお伝えします。

シカゴで見つけたポテトのお国柄
ヨーロピアンレストラン

チリとビールとローディッド・フライ

 このところ日本でもクラフトビールが人気だが、シカゴにもGooseIsland Beer Breweryを筆頭にローカルなクラフトビアブランドがたくさんある。2015年の情報では、シカゴはオレゴン州ポートランドに次いでアメリカで2番目にブルワリーの多い都市だという。
 そんなシカゴで1978年から営業を続ける老舗のビアパブがMonk’sだ。タップ、瓶、缶を含めるとなんと約200種類のビールが飲める。ディナー・バータイムになればピーナッツの殻がフロアに散らばり、これぞ「アメリカン!」という雰囲気に包まれる。
 そして皆がビールとともに楽しむのがチリ料理。単品やチリチーズバーガーも人気だが、注目したいのが「チリチーズフライ」だ。シカゴっ子が大好きなご存知ローディッド・フライ・スタイルのフライドポテトである。
 自家製のビアチーズソースとチリがたっぷりかけてあって迫力満点の見た目ながら、このチーズソースが意外とあっさり系。しっかりしたチリとバランスが絶妙で、看板メニューの一つになっている。

Chili Cheese Fries $7.00

ブルガリア流はフレッシュなチーズとともに


Fries $4.98
 一口にヨーロピアンレストランと言っても、お国柄も違えば食文化もさまざま、皆それぞれに個性的なメニューを展開している。たとえばシカゴの郊外のDes Plaines地区は東ヨーロッパからの移民が多く移り住んでいる場所だ。ここでブルガリア移民のシェフが始めたRestaurant Mehanataはブルガリア料理をメインに東ヨーロッパ、バルカン諸国の料理を提供している。ブルガリアは有名なポテト消費国のひとつ。スープやポテトサラダ、オーブンで焼いたカットポテトなどのサイドメニューとともに、ローディッド・フライもしっかりメニューに載っていた。
 トッピングはフレッシュにシュレッドされたフェタチーズ。シンプルな構成でポテトの美味しさを引きたてていた。

GYOZAスタイルのポテトの名店

 最後に、趣の違うポテトメニュー「Pierogi(ピロギ)」の店を紹介しよう。ピロギの隠れた名店として知られるのが、ダウンタウンにあるPierogi Heaven。ピロギはポーランドの伝統料理で、一言で表すなら「ポテト餃子」といったところだろう。13世紀からあるとされている歴史ある料理で、ポーランドではクリスマスイブは必ず食卓に並ぶという。ポテトとチーズ、牛と鶏の挽き肉、マッシュルームとザワークラウトなどをポテトの「皮」で包み込んだ料理で、長野の名物料理「おやき」にも近い。オニオンソテーとベーコンビッツのトッピング、サワークリームを添えるのも典型的なポーリッシュ・スタイルで、ランチタイムにはダウンタウンのビジネスマンで列ができるほどの人気だそうだ。最近、日本でも餃子がGYOZAとして新たな展開を見せて話題になっていたが、シカゴではGYOZAスタイルのポテト料理、ピロギが静かに人気を獲得中のようだ。

マッシュポテト $2.24、ピエロギ6個$6.28

左側から ほうれん草のフィリング、ポテトとチーズのフィリング

なっちゃんのプロフィール

日配やオンライン通販など食品カテゴリーの営業を経て、業務用食品の営業、マーケティングを経験。現在はフリーランサーとしてアメリカフードサービス業界の情報を発信している。

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