ポテトの栄養

ポテトでパフォーマンスUP

運動前後のエネルギー補給に
ポテトをお勧めする理由

食への意識の高いアスリートは、競技力向上のために糖質補給のタイミングや
補給する食品の質や量に注意しているのではないでしょうか?
運動前・運動後の糖質やタンパク質の補給は、
食事戦略としてすでに広く実践されていますが
補給の大切さについて、今一度確認しておきましょう。

運動前の補給では、エネルギー源となる
消化の良い炭水化物を!

エネルギー源となる栄養素は炭水化物や脂質があります。運動前のエネルギー補給に向いているのは、炭水化物です。脂質は消化吸収に時間がかかるのでお勧めできません。炭水化物は、脳の唯一のエネルギー源となり、筋肉づくりにも欠かせません。体内での炭水化物の量は限られているので、特に激しい運動をした後は、積極的に補給する必要があります。
炭水化物と言えば、ごはん・パン麺類を思い浮かべますが、筋肉や心臓機能や神経の伝達に関わるカリウムやビタミンCなどの栄養素を含むポテトもお勧めです。中サイズ皮付きポテト1個 (148 g)には、1日の必要摂取量の15%にあたる620 mgのカリウムが含まれており、110キロカロリーをエネルギー源として摂取できます。ポテトは脂質を含んでいないので、運動前のエネルギー補給に向いているでしょう。

運動後には炭水化物だけでなくビタミンも補給したい!

運動で使った炭水化物やタンパク質は、なるべく早く補充することで疲労回復に有効です。また、運動量が多くなればなるほど体内で発生する活性酸素が多くなることから、抗酸化作用(活性酸素を除去する働き)のあるビタミンCの需要も多くなります。
ビタミンCは熱などに弱い栄養素ですが、ポテトのビタミンCはでんぷん質に囲まれているので加熱による損失も少ないと言われています。中サイズ皮付きポテト1個 (148 g)には、27 mgのビタミンCが含まれています。これは、1日の必要摂取量の30%にあたり、実は中サイズのトマト(同27%)やさつまいも(同20%)よりも多くなっています。消化吸収の早い炭水化物を多く含み、抗酸化作用のあるビタミンCもしっかり摂れるポテトを、運動後の食事に加えるといいでしょう。

アクティブに活動するためにも適切なエネルギー補給を!

アスリートでなくても運動することは、炭水化物やタンパク質などの栄養素を使うことです。
栄養素が不足気味な状態で運動を続けると、運動のパフォーマンスが低下してしまいます。さらに、脳の唯一のエネルギー源である炭水化物が不足すると集中力が低下し、ケガの原因になるなどリスクが高まります。

運動量に見合ったエネルギー量を、バナナや羊羹などで補給するのもいいですが、1日3回の食事にポテトを上手に取り入れれば、炭水化物やビタミンCなどの栄養素を不足なく摂取でき、パフォーマンス維持やパフォーマンスアップにつながると思います。

PROFILE

貴田 都代子
アスリートフードマイスター1級。 
管理栄養士として料理学校講師歴10年、その後は乳業メーカーにてママ&ベビー向け栄養指導に携った。現在は、トレーナー養成専門学校にて栄養学を担当、教壇に立っている。
また、大学体育会水泳部等大学スポーツチームの栄養サポート、スポーツクラブでの保健指導、シニア健康教室での栄養指導など、老若男女さまざまなシチュエーションでスポーツと関わる方々へココロとカラダの健康を保ち、結果に結びつく食事方法を対象となるアスリートの立場に立ってアドバイスしている。

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